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2024.11.18 18:10:13

「健康サポート薬局」認定制度を導入へ…介護用品販売など要件、超高齢化社会への対応に重点

 厚生労働省は、地域住民の健康づくりを支援する「健康サポート薬局」について、医薬品医療機器法(薬機法)に基づく認定制度を導入する方針を決めた。介護用品の販売などの要件を定めて都道府県が審査を行うことで、質の向上を図る。来年の通常国会に同法改正案の提出を目指す。

 健康サポート薬局の仕組みは2016年に始まった。夜間の相談や在宅療養への対応などが求められ、一定の実務経験を持つ薬剤師が常駐する薬局が所定の研修を受けると、都道府県に届け出てウェブサイトなどで名乗ることができるようになる。今年3月時点で全薬局の5%にあたる約3200か所が届けているが、各薬局の支援内容にばらつきがあるとの課題があった。

 今回、超高齢社会に対応する機能の充実に重点を置き、都道府県が認定する制度に改める。認定要件には〈1〉介護用品や市販薬の販売〈2〉住民と医療・介護の関係機関をつなぐ機能〈3〉自治体が行う健康増進や介護予防事業への積極的な参加〈4〉住民からの健康相談体制の整備――などが想定される。

 今後、地方を中心に医師や看護師らが不足する見通しだ。厚労省は、住民が主体的に健康づくりを行うほか、軽症者が医療機関を受診せずに市販薬で対処することを推進しており、認定制度の導入もその一環となる。

2024.11.15 19:05:57

伯父はJFK…トランプ氏が厚生長官にロバート・ケネディ・ジュニア氏を指名

 【ワシントン=冨山優介】米国のトランプ次期大統領は14日、新政権の厚生長官にロバート・ケネディ・ジュニア氏(70)を指名すると発表した。ケネディ氏は新型コロナウイルスなどのワクチンに懐疑的な言動で知られており、保健行政のトップに就くことで混乱が生じると懸念されている。

 トランプ氏は声明で、「ケネディ氏は(保健行政の)機関を科学研究の絶対的な基準に立ち返らせ、透明性を取り戻し、米国を再び偉大で健康な国にするだろう」と述べた。

 ケネディ氏は昨年10月に大統領選への出馬を表明し、民主、共和のどちらの党にも属さない「第3の候補」として注目された。今年8月、選挙戦から撤退し、トランプ氏を支持すると表明していた。次期政権での起用は、トランプ氏の大統領選での勝利に貢献したことへの見返りとみられる。

 ケネディ氏は反ワクチン団体の創設者で、ワクチンの安全性や効果に批判的な立場を示してきた。今月6日には米公共ラジオNPRのインタビューで「誰からもワクチン(接種の機会)を奪うつもりはない」と断った上で、「ワクチンの安全性に関する科学には大きな欠陥がある。科学研究がしっかり実施され、国民が十分な情報を得た上で(接種を)選択できるようにするつもりだ」と述べた。

 政権高官の人事には上院の承認が必要となる。共和党は上院の過半数を固めているが、米紙ニューヨーク・タイムズは、ケネディ氏がワクチンを含む標準的な医療に懐疑的であることから、「承認を得られるかどうかは不透明だ」と伝えている。

 ケネディ氏はジョン・F・ケネディ元大統領のおいで、民主党を代表する一族の出身だが、共和党のトランプ氏の支持に回った。

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